夏だ×バイトだ×クワガタだ ①

『夏だ×バイトだ×クワガタだ』

 

は飼い主は猫?本編終了後のお話ですが、蟻編はなかった事になっています。

 

カイトとゴン・キルアが対面した後、あのままみんなが各々の生活を送っている事になっています。

 

なので、原作沿いをご希望の方は回れ右でお願いします。

え~今回は短編ではなく中編での番外編。

夏休み前なので、お題は『夏』&『エッチ』
HUNTER世界に帰ってきてからのお話です。

昔誰かが、『夏休み明けの女子は大人びて見える。』
そんな事言ってたな~。

きっと子供から大人になる脱皮は夏に多いのかもしれませんね~(笑)
ま~キルアは男の子ですがね(笑)

ギャグにシリアスに、菜々実ちゃんが語っちゃったり、キルアが大興奮しちゃったりで色々詰まった夏休みにしようかな♪

 

 

 

私はキルアと一緒にククルーマウンテンを目指していた。

飛行船に乗って2日目。

この世界に無事帰ってきて、一度だけ、みんなにお土産を持って来て以来。


イル兄やゼノさんの話ではまたもやゾル家は大繁盛中の人手不足らしい。

キルアはともかく私はその手伝いと、夏休みも兼ねてゆっくりするつもりでいた。

「菜々実~、バスタオルない。」

バスルームからキルアの声がして、慌ててバスタオルを持っていくと、なぜか笑顔でバスタオルではなく、私の手首を掴んだ。

「はい????」

次の瞬間私は服ごとバスタブに浸かっていた。

「こら!キルア!!!」

大きく振り上げた手を難なく受け止められてさっさと器用に脱がされる。

「ちょっちょっと~~~!!!」

私の抵抗も空しく数分後には私は裸でキルアのひざの上でお風呂につかっていた。


「菜々実気持ちいい??」

キルアは笑顔で私を見上げていた。

「気持ちいいです。
…でも入るなら言ってくれれば…」

「菜々実誘っても入ってくれないじゃん。」

「だってキルア大人しく入ってないやん。大人しく入るならいつだって一緒に入ってあげる。」

「わかった大人しくしてる。」

そう言ってキルアは悪戯を怒られた子供の様な顔をしながらも、終始大人しくお風呂に入ってくれた。

「あ~気持よかった。」

私はご機嫌でお風呂からあがるとシャンパンを出してきてもらって飲んだ。

すっと喉を冷たいシャンパンが流れてすっきりとする。

 

 

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