「「ゴン!!」」
私とキルアはゴンを見るなり駆け寄った。
「キルア・菜々実!久し振りだね。」
そう言って笑って答えてくれたゴン。
少し身長が伸びている気がする。
「身長伸びた??」
「ホントだ、俺も伸びたのに目線あんま代わってないじゃん。」
そう言ってゴンの隣に並んで背比べをしている。
「うん。菜々実よりおっきくなたよ。」
「成長期やな~~。」
私は笑顔でうんうんと頷いた。
「あのね菜々実?」
「どうかした??」
「ミトさんがね、菜々実に会いたいんだって。」
「ミトさんが??」
私はゴンからの思いもよらなかった一言に思わず目がテンになってしまった。
「うん。俺がお世話になってるからって。
それにキルアの彼女見たいって(笑)」
そう言ってゴンは横にいたキルアの様子を伺った。
「ならさ、今度菜々実一緒にクジラ島行こうぜ!!
俺もミトさんに会いたいしさ。」
「いいの!?」
「ああ。断る理由なんてないじゃん♪」
腕を頭の後ろに組みながら楽しそうに話すキルアに思わず笑みをこぼした。
「じゃー決定♪夏休み中は厳しいけど、調整してみる♪」
「ネテロのじぃーさん人使い粗すぎだっての。」
キルアは口を尖らせて拗ねた表情をしている。
「そう??そんなめちゃくちゃでもないと思うけど??」
「だって菜々実全然捕まらないしさ。」
「そんなに忙しいの??」
ゴンは私達のやり取りを聞きながら早速今夜の準備をし始めた。
「ん~。忙しくないっていったら嘘になるんやけど…」
そう言って頬を掻きながら苦笑いを見せた。
「どんな事してるの??」
「色々してるよ??
基本的には協専って言っても一般の協専とは違うから。」
「どう違うの??」
「菜々実はネテロ会長専属だからさ。」
私が答える前にさっとキルアが話してくれる。
「そう。私は協会の仕事を受け持つと言うよりも会長からの仕事の依頼を受ける。
なんせ所属してるハンターが頼りなくてさ。
達成度S・SSランクの仕事は一部のハンターだけが受け持ってる。」
「じゃー忙しいって言うより危険なんだ?」
「そうやな。結構マジ仕事が多いかな。
危険区域の調査とか、ビーストハンター系の仕事が多いかな(笑)」
「俺なんてたまにひやひやするもんな。」
キルアはオーバーに肩をすくめてため息をついている。
「たまにキルアに同行してもらうんやけどね(笑)」
「一緒に仕事してるんだ♪」
「うん。でもキルアは協専ってわけじゃないから。」
私達は離れていた間の話や、懐かしい話題で少し盛り上がりながらゆったりとした時間を過ごしていた。