今回はキルアの念能力がお題。
電気ですね~。奈々実ちゃんが少し楽しそう&可愛く書けたらいいな♪
協専ハンターの仕事が長期になる予定だったので私はキルアを連れて仕事をしていた。
自然調査の為に数日森や谷を行き来していた。
その日は調査キャンプに戻らずに野宿する事になり、キャンプにいるメンバーに電話をしようとすると、2人して携帯のディスプレーが真っ黒。
「あちゃ~。さすがに切れてるな。」
大きなため息をつくキルア。
「充電器はあっても電気がないと意味ないな~。」
そう言って鞄の中から携帯の充電器をだしてプラプラ振っておどけて見せた。
「なんだあるんじゃん充電器♪」
キルアは嬉しそうにそれを私の手から奪うと携帯に差し込んだ。
「嫌々電気ないから…」
私は呆れながらキルアを見るとなんだか嬉しそうな顔をしている。
「ばっかだな~。お前俺の念能力忘れたのかよ?」
「念能力?」
「そうだよ。」
そう言って充電器のコンセント部分を親指と人差し指でつまむ。
すると携帯の充電ランプが点灯した。
「そっか!!電気!」
「そう言う事♪」
キルアは自慢げに笑って充電を続けた。
「微妙な調整出来るんや?」
「ああ、結構使ってるからな。
それに自分の電気充電する時にコンセントから持ってくるから大体これくらいって予想も出来たし。」
「なるほど…。
あっ!私のもして。みんなに電話するから。」
「いいぜ。」
キルアのおかげで無事私はキャンプに連絡する事が出来た。
それからと言うもの、私はキルアにする頼み事が増えた。
「キ~ル~ア❤」
「なんだよ、甘えた声だして。」
車のライト点けっぱなしになってって…バッテリー充電してくれへん??」
「いいぜ?」
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「キ~ルアくん♪」
「なんだよ?」
「パソコンからデーター送りたいんやけどこれもって❤」
「ん。」
**********
「キルア~❤」
「なに?」
「デジカメの充電なくなった。」
**********
「キルア~♪
ドライヤーのコードが届かへん…」
「キルア~。
充電式の電池が切れた。」
「キルア~。
懐中電灯付かんくなった。」
「キルア~…」
「お前いい加減にしろ!!!
俺は電気屋じゃねぇ~!!!」
「きゃ~!!ごめんなさ~い!!」
~Fin~