この時期良くある会話かと…
キルアと菜々実がそんな会話をしたらどーなるのか??
超短編(笑)
夏真っ盛りのある朝。
「奈々実~折角休みなんだからどっか行こうぜ~??」
涼しいはずの広間なのに、なぜか今にも溶けてしまいそうなキルアに思わず笑ってしまう。
「そんなに暑い??
なら泳ぎに行こうか♪」
「まじ!?行こうぜ~!!
俺みんな起こしてくる!!」
そう言って嬉しそうに広間を出て行くキルアを横目に私はのんきにコーヒーを飲んでいた。
2日前からクラピカ・レオリオ・ゴン・ヒソカは夏休みを取ってゾル家に遊びに来ていた。
「泳ぎに行くにはもってこいの天気だね。」
「本間に♪さてどこ行こうか??」
私はキルアと入れ違いで起きてきたヒソカとパソコンで目的地を探していた。
暫くしていかにも寝むそうなゴンとレオリオ、朝からさわやかなクラピカが起きてきた。
「おはよう。」
「何だってこんな早くから起こされなきゃならんのだ!」
「ま~いいじゃないか、折角のいい天気なんだ。」
「そーだよレオリオ?
夏休みを満喫するのにここに来たんだから。」
相変わらずの3人のやり取りに目を細めながら挨拶をした。
「みんな、おはよ。
で?どこに泳ぎに行く??」
「断然プールでスライダーだろ!!」
勢いよく言い放つキルアの意見に思わず眉をひそめた。
「え??泳ぐと言えば海やろ!!」
その瞬間私とキルアの間に火花が散った。
「え~、海水とかべたべたしてきもちわり~じゃん!波も邪魔だし!」
「はぁ~!?あの波に流される感じがいいんやん!」
「スライダーできゃーきゃー騒ぐのが楽しんだろーが!」
「あんなヌルイ水につかっても気持ち良くないし!!」
「はぁ!?寒くならなくていいんじゃんか!」
「ありえへん!あの自然の冷たい感じが気持ちいいんやん!!」
「い~やプールだ!」
「絶対海!!」
「「うぅぅぅ~~!!!!」」
私とキルアは今にも鼻がぶつかりそうな距離でいがみあっていた。
「ま~ま~。じゃーここは多数決といこうか。
まずはプールがいい人は?
「「「はーい!!」」」
「よし、キルアと私とヒソカだな。
じゃー菜々実とゴンとレオリオが海…
引き分けになってしまったな…」
3対3の引き分けに困った顔のクラピカ。
「って言うか、それなら普通のプールじゃなくて海水プールのある所に行けばいいんじゃないの??
波の出るプールとかあったじゃん。」
ゴンの一言に全員の視線がゴンに集中した。
「あれ?俺なんか変な事言っちゃった??」
思わず焦るゴンに私とキルアが声を上げた。
「「それだ~!!」」
私達はお互い顔を見合せてニヤリと笑った。
「「じゃー海水プールに出発!!」」
2人仲良く宣言するとみんなはため息をつくものの、楽しそうに準備を始めた。
チャンチャン♪
~Fin~