え~リクエストにお答えして、甘甘いっちゃいますか!!
第一弾 ほんのり甘い?
段々甘く激しくなる予定(笑)
「懐かしぃ~!!」
「ホントだな。前に乗ったの何年前だっけ??」
「え~っと確か…………。
……考えるの止める。」
「何でだよ!?」
「あんまりにも時間が経ってたから(笑)」
少しはしゃぎながら過ごしているこの空間。
それは懐かしい場所。
ハンター試験で乗った飛行船の一室。
「あの時俺まだ12だったもんな~。」
「そうそう。可愛かったな~。」
2人でベッドの上に大の字になってあの時を振り返っていた。
ガバっ!!
懐かしい思い出を目を瞑って振り返っていた私にキルアが急に覆いかぶさってきた。
「きゃっ!なに急に?」
「いや、思い出したら何かやっぱり過去の心残りを晴らしたくなったって言うかさ。」
「過去の心残りって??」
ニヤリと笑いながら裾からそっと手を入れて太ももを撫でる。
「やっ!ちょっとキルア!」
身を捩りながら逃げようとするが、がっちりと腰の下に潜らせた腕が自由を奪う。
「俺結局ハンター試験の間芽衣実抱けなかったんだよね。」
耳元で囁かれる艶めいたキルアの声に自然と身体の力が抜けていく。
それを確認したキルアはやっと私にキスを落とした。
そしてそのまま首筋・鎖骨へと下がってく…
「ん…ひゃっ…ぃや…」
帯が外され身頃が肌蹴、胸が露になるとそのままキルアは胸に顔を埋めた。
コンコン。
ノックの音に2人して顔を見合わせ、私は慌ててシーツに包ると、それを確認した
キルアがドアへと向かった。
「はい?」
「おやすみ中失礼します。
もうすぐ試験会場に到着となりますのでご準備よろしくお願いします。」
部屋の前にいたのはビーンズさん。
「ああ、わかった。ありがとう。」
ドアを閉めたキルアが大きなため息をついた。
「はぁ~ここでは出来ない運命なのかよ。」
そう言って肩を落とすキルアがなんだか昔のキルアとダブって見えた。
「ふふふ。しょーがないよ(笑)
それに今日はお仕事で来てるんやから。」
私はそう言うと背伸びをしてキルアに不意打ちのキスをした。
「!!!」
少し驚いたキルアだったが、すぐに笑顔が戻った。
「じゃ~我慢しますか。
その代り。」
そう言うと私の身体をふわりと持ち上げベッドに寝かすと横に寝ころんだ。
数年前と同じ様に抱きしめられる。
あの時よりも自分の身体はキルアの腕にすっぽりと収まってしまっていた。
「ま~今回はこれで我慢しようか。
今は奈々実俺のもんだしな。焦る必要今更ないか。」
その言葉と同時にうなじや耳にキスを落としていくキルア。
私は少し笑いながらも試験会場に着くまでの短い時間、懐かしい場所でキルアと過ごした。
~Fin~